ゆうちょのセキュリティをあげる『トークン(ワンタイムパスワード生成機)』が始まるよ

インターネットでの銀行取引はいまや常識となってきました。そして『ゆうちょ銀行』が『ゆうちょダイレクト』の利用者を対象に【トークン(ワンタイムパスワード生成機)】の無料配布を始めたよ。
ある日ポストを覗くと【重要】記載があるハガキが。それが『ゆうちょ銀行』からのお知らせハガキでした。せっかくお知らせをいただいたので早速申し込みをしてみました。
いま(2014年6月13日現在)は、『ゆうちょ銀行』から「トークン開始のお知らせ(ハガキ)」が届いた方のみ受付となっています。「トークン開始のお知らせ(ハガキ)」が手元にない方は2014年6月23日から受付が可能となっています。
ネットバンキングは便利と脅威の紙一重
ネットバンキングの不正アクセスで中国グループを逮捕
ネットバンキングは「ID」と「パスワード」さえ手に入れば誰でも勝手に送金可能です。それは「キャッシュカード」と「暗証番号」を手に入れるよりもより簡単に手に入れる事が出来ます。
その方法は《ウイルス》《フィッシング》など不特定多数にバラマキ、引っかかった人の情報を使用しネットバンキング不正にログインします。そして勝手に資産を別の口座に送金し我が物顔で口座から引き落とします。
そして今回不正送金を振り返していた中国グループが逮捕されました。1グループでの不正送金金額で過去最悪の6億円。このグループは中国への不正送金を行っており主犯格が中国にいるものと考えられています。逮捕されたのは全員が中国人で13名。詳細はコチラ。
ネットバンキング不正送金 中国人13人逮捕 NHKニュース

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140611/k10015135141000.html
パスワード管理などの過失割合で預金額が補償
まず銀行利用者の預金を保護する法律『預金者保護法』があります。これは偽造キャッシュカードなどにより第三者が勝手に預金を引き出した場合、銀行が預金額を補償する法律です。ただしこの法律はネットバンキング経由による不正振込等には適用されません。
ただご安心ください。万が一不正アクセス等で預金を勝手に振込された場合、全国銀行協会(全銀協)が補償するように対応しています。
ただし…
- 簡単なパスワードを使用している(住所・電話番号・生年月日等)
- 他のサイトと同じパスワードを使用している
- セキュリティソフトを使用していない
- 怪しいメールを開いた
- 怪しいサイトを閲覧していた
などの預金者の過失割合により補償されない事があります。そのため上記のような事は十分に注意の上使用する必要があります。
将来的にトークンがネットバンキングの標準になる!?

パスワードは預金者が任意の英数字を決められます。それはつまり預金者の思考が入った英数字となります。なので預金者が知っている英数字になるので、どうしても他のサイトで使用しているパスワードになる事があります。
ただしそうなるとセキュリティーが弱くなります。それは他のサイトのパスワードが流出した場合に銀行で使用していたパスワードも推測され不正ログインされる可能性があります。
そんな時に便利なのが『トークン(ワンタイムパスワード)生成機』なんです。『ゆうちょ銀行』の『トークン』は任意に表示される6桁の数字を下記の4つを実施する時に必要になります。
- ゆうちょ銀行あて振替
- 他金融機関あて振込
- ゆうちょPay-easyサービス(税金・各種料金の払込み)
- WEB連動振替決済サービス
つまりあなたの預金口座から現金を移動させる手続きには『トークン(ワンタイムパスワード)』に生成されるパスワードが必要なんです。『トークン』自体は通信していないためパスワードを盗まれる確率が低くなります。
つまり銀行側としても預金者側としても預金を守るという意味では、『トークン(ワンタイムパスワード)生成機』がネットバンキングの標準となるかもしれません。
『ゆうちょ銀行』の『トークン』は無料なの?注意点は?

『ゆうちょ銀行』の『トークン生成機』は無料
銀行によっては『トークン生成機』発行が有料な銀行もあります。ただし『ゆうちょ銀行』の『トークン生成機』は無料にて預金者に配布されます。
『ゆうちょ銀行』の『トークン』を申し込みする時の注意点は?
『トークン』を使用する前に注意点が2点あります。
- 『トークン』登録したら登録解除はできません
- 『トークン』を紛失・盗難にあった時の再発行は1,080円かかります
以上2点が注意事項となります。まっ1度セキュリティが高い認証方法をセキュリティの低い状態に戻すのはナンセンスです。それに『トークン生成機』もタダではないので、紛失した場合は預金者が負担するのは当然でしょう。
『ゆうちょ銀行』の『トークン生成機』申し込みはコチラ
現時点(2014年6月13日)では『お知らせハガキ』が手元にある人のみとなります。申し込みはコチラからどうぞ。
http://www.jp-bank.japanpost.jp/direct/pc/security/dr_pc_sc_token.html
まとめ
という事で、『ゆうちょ銀行』の『トークン生成機』は今後必要不可欠の機器となってくるでしょう。もちろん『ゆうちょ銀行』以外でも『トークン生成機』を利用可能なネットバンキングが多数あります。
預金は個人が守る時代になってきたので、セキュリティーソフトをパソコンに導入するのはもちろん。推測されにくいパスワードを使用し、さらに『トークン生成機』の利用であなたの資産を守ってはいかがですか?
実際に『トークン生成機』が届いたら使用感等のレビューを書く予定です。
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サービス ゆうちょ銀行, トークン
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