『外に出ないから安心？』本当は怖い【熱中症】の症状と対処法

photo via:James Marvin Phelps via FindCC
 

熱中症の危ない真実とメカニズム

熱中症を軽く見ていると死ぬよ

2013年の6～9月で熱中症で病院搬送された人は58,729人もいるんです。
猛暑だった2010年は1,745人(男性940、女性805)もの人が熱中症で死亡してます。
しかも年々平均気温が高くなっているので、今年はさらに熱中症の知識と対策が必要ですね！

熱中症の症状と対処法

自覚症状が少ない【熱失神】

直射日光の下で帽子等をかぶらずに作業をする。などで突然意識を失ってしまいます。

原因は暑さで血管が拡張するため、心臓が血液を循環させようと頑張っても十分な血液を全身に流せなくなるんです。それにより脳の血流が低下し下記のような症状がおきます。

心臓が頑張って血液を全身に送ろうとするので、脈拍は速くなります。ただ血管が拡張していて血管を押す力が弱いので、脈拍を測れなくなるほど弱くなります。

【熱失神】の対処法は

熱失神になった時の対処法は

を行えば通常は改善へ向かいます。

初期段階の【熱けいれん】

汗をかいたら水分を…そんな時に水だけとって塩分やミネラルを補給しなかった時におきます。いわゆる『水中毒』と言われる状態となります。
特にスポーツ（テニス・野球・ゴルフ等）を行っている時には十分に注意が必要です。
見た目で分かる症状は

その他の熱中症との違いは本人は水分をとっているのに体調が悪くなる事と体温の上昇がありません。

【熱けいれん】の対処法は

熱けいれんが起きた時の対処法は

熱けいれんになった時、特に大切なのは塩分・ナトリウムの補給です。スポーツドリンクがなければ水５００mlに食塩３～４g程度入れた食塩水を補給します。

危険度レベル２の【熱疲労】とは？

大量に汗をかき、スポーツドリンクや水分をとっていても水分補給が間に合わなくなった時に身体が脱水症状となります。
この状態が【熱疲労】です。
主な症状は

人によって症状は様々ですが、『だるさ』『頭痛』『吐き気』の自覚症状は多くの方にみられます。

【熱疲労】になった時の対処法は？

一番重要なのが『塩分と水分の補給』です。

危険レベルMAXの【熱射病】は死ぬ可能性あり

【熱疲労】の症状がでてもなお適切な処置をしなかった場合、下記症状が出てきたらかなり危険な状態です。

万が一、このような症状が現れたらまず【熱射病】を疑いましょう。正しい処置をしないと本当に帰らぬ人となる可能性があります。

【熱射病】の人がいた時の対処法は？

もし【熱射病】らしき症状の人がいたら第一に『救急車を呼びましょう』。適切な処置が早急に必要です。
また救急車を待っている間にも

などの対処により改善が早くなる事があります。

熱中症か判断する時のチャートはコチラ

参照：症状別の救急処置｜大塚製薬

熱中症になりやすい人と環境は？

熱中症になりやすい人はどんな人？

熱中症になりやすい年齢として乳幼児と高齢者が多く見られます。

参照：熱中症環境保健マニュアル

 

熱中症になりやすい環境は？

熱中症は特に気温と湿度の関係で起こりやすくなります。

また熱中症は外出時だけでなく室内で起きる事が多くある事に注意が必要です。特に乳幼児や高齢者は室内での熱中症が多く報告されています。

参照：熱中症環境保健マニュアル

また温度と湿度の関係で、気温が３０℃以下でも湿度が９０％近くあると汗が蒸発できないため熱中症になりやすくなります。

参照：熱中症環境保健マニュアル

 

まとめ

熱中症は室内・室外関係なく赤ちゃんから年輩の方まで誰でも発症する可能性があります。こまめな水分補給と休憩をとって熱中症にならないように気をつけましょう。

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