【23ヶ所画像あり】「明治日本の産業革命遺産」が世界文化遺産に登録勧告!
ユネスコの諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)は5月4日、「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産への登録につき「登録がふさわしい旨」を勧告しました。
6月28~7月8日にドイツ・ボンで開催される第39回世界遺産委員会で審議が行われます。
世界遺産への登録は、21か国からなる世界遺産委員会で決定されます。話し合いで決まらない場合は多数決となり、棄権した国を除く3分の2以上の賛成で世界遺産へ登録となります。。
今回は「明治日本の産業革命遺産」の23ヶ所をご紹介します。
ぜひ世界遺産に登録されて欲しいですね。
(仮)世界遺産「明治日本の産業革命遺産」全23ヶ所
「明治日本の産業革命遺産」は岩手県に1ヶ所
橋野鉄鉱山・高炉跡
橋野高炉跡は、近代製鉄の父・大島高任の指導により築造された現存する日本最古の洋式高炉跡です。
参考:釜石市
「明治日本の産業革命遺産」は静岡県に1ヶ所
伊豆の国市 韮山反射炉
現存する唯一の稼働した反射炉。
幕末期の代官江川英龍(坦庵)が手がけ、後を継いだその子英敏が完成させました。
熱を発生させる燃焼室と精錬を行う炉床が別室になっているのが特徴。燃焼室で発生した熱(熱線と燃焼ガス)を天井や壁で反射、側方の炉床に熱を集中させる。炉床で金属(鉄)の精錬を行う。
参考:伊豆の国市
「明治日本の産業革命遺産」は山口県に5ヶ所
萩市 萩反射炉
反射炉が現存するのは韮山(静岡県)と萩の2ヶ所だけであり、わが国の産業技術史上たいへん貴重な遺跡です。
参考:萩市
萩市 萩城下町
旧萩城の外堀から外側に広がる城下町。碁盤目状に区画され、中・下級の武家屋敷が軒を連ねていました。現在でも町筋はそのままに残り、往時の面影をとどめています。白壁となまこ壁や黒板塀の美しい町並みが続き、維新の志士ゆかりの地が点在しています。
参考:萩市観光協会
萩市 恵美須ヶ鼻造船所跡
ロシアとオランダという2つの異なる技術による造船を1つの造船所で行った他に例をみない造船所跡。
また幕末に建設された造船所で唯一遺構が確認できる造船所。2013年10月には国指定史跡に指定されています
参考:萩市観光協会 恵美須ヶ鼻造船所跡
萩市 大板山たたら製鉄遺跡
砂鉄を原料に、木炭を燃焼させて鉄を作っていた江戸時代の製鉄所の跡。日本の伝統的な製鉄方法は、鉄の原料である砂鉄と燃料の木炭を炉に入れ鞴(ふいご)を用いて行います。この時に使う炉を「たたら」と言います。
主要施設(元小屋・高殿・砂鉄掛取場・鉄池・鍛冶屋等)の遺構がよく保存されており、建物跡などの遺構が露出した形で整備されています。
参考:萩市観光協会 大板山たたら製鉄遺跡
萩市 松下村塾
幕末期に吉田松陰が主宰した私塾。
木造瓦葺き平屋建ての小舎で、当初からあった八畳の一室と、後に杉家の母屋を増築した十畳半の部分からなっている。
参考:萩市観光協会 松下村塾
「明治日本の産業革命遺産」は福岡県に2ヶ所
北九州市 官営八幡製鐵所
八幡製鐵所創業2年前の1899年に竣工した初代本事務所です。
中央にドームを持つ左右対称形の赤煉瓦建造物で中は非公開となっています。
参考:北九州市
画像:佐賀市
中間市 遠賀川水源地ポンプ室
1910年(明治43年)に完成。蒸気ポンプを動力とした遠賀川水源地ポンプ室。その後1950年(昭和25年)に電動化され建設当時のボイラーやポンプは取り替えられましたが、赤レンガと鉱滓レンガで組まれたポンプ建屋は今も当時のまま使用されています。現在も八幡製鐵所が必要とする約3割の水を送り続けている現役の稼働施設。
※非公開施設のため敷地内への立ち入りはできません。
参考:中間市
画像:不肖 仙台五郎の現代風景論より
「明治日本の産業革命遺産」は佐賀県に1ヶ所
佐賀市 三重津海軍所跡
佐賀藩が1858年(安政5年)に設立した蒸気船等の船の修理・造船施設。西洋船運用のための教育・訓練も行われていた。佐賀藩所有の艦船ならびに幕府から委託された蒸気船の運用を行っていた。実用的な国産初の蒸気船である「凌風丸」を製造したといわれている。
2013年には国の史跡に指定された。
参考:佐賀県
画像:佐賀市
「明治日本の産業革命遺産」は福岡県に1ヶ所
大牟田市 三池炭鉱・三池港
三池炭鉱専用鉄道敷の特徴は、その形状にあります。炭鉱電車は、重い石炭貨物を何両も連ねて走らせるので、線路途中に坂道などがあると牽引しきれません。そこで、坂道の少ない平坦な土地にするため、地形が高いところは谷状に土地を作り変え、低いところは逆に土手のように盛土をして線路を敷設していきました。
この土地の形状が今もきちんと保存されています。宮原坑や万田坑などの坑口から、積み出し港である三池港を結ぶ運炭線として、利用された歴史と意義を物語る資産であることから、世界遺産の価値があるとされています。
参考:大牟田市
「明治日本の産業革命遺産」は熊本県に1ヶ所
宇城市 三角西(旧)港
三角西港は、明治20年にオランダ人水理工師であるローエンホルスト・ムルドルの設計、天草の熟練した石工たちの施工により築港されました。特筆すべきは、当時の最新の技術を用いて近代的な港湾都市を造ったという点です。
756メートルにもおよぶ石積みの埠頭や水路、建造物など、築港当時の姿が完璧に現存しているのは日本でここだけであり、貴重な文化財として平成14年12月、国重要文化財に指定されました。
参考:三角西港公式サイト
画像:九州さるく様
「明治日本の産業革命遺産」は長崎県に8ヶ所
長崎市 端島炭鉱(軍艦島)
炭坑の島として開発され、明治期には国内外の石炭需要の多くをこの島が担っていました。
小さな海底炭坑の島は、岸壁が島全体を囲い、高層鉄筋コンクリートが立ち並ぶその外観が軍艦「土佐」に似ているところから「軍艦島」と呼ばれるようになりました。
参考:長崎市公式観光サイト
長崎市 旧グラバー住宅
貿易商であり、グラバー商会を設立したトーマス・ブレーク・グラバーが住んでいた日本最古の木造洋風建築。
参考:旧グラバー住宅
長崎市 小菅修船場跡
小菅修船場は日本最初の洋式スリップ・ドックです。
船をボイラー型蒸気機関の力で引き揚げるために設置されたレール上の滑り台がそろばん状に見えるので、通称「ソロバンドック」といわれています。
修船場は、外国船の修理を目的としてトーマス・ブレイク・グラバーが薩摩藩士と計画し明治元年(1868)に完成しました。
グラバーが管理していたこのドックは、翌年明治新政府が買収し、官営長崎製鉄所の付属施設となり、のちにこの官業は民営に移管され,明治17年(1884)三菱造船所となりました。その意味では小菅修船場は日本の近代造船所発祥の地ともいえます。
また、巻上げ小屋は現存する日本最古の煉瓦造りの建物です
参考:長崎旅ネット
長崎市 長崎造船所旧木型場
1898年(明治31年)7月三菱合資会社三菱造船所に併設の「木型場」として建設されたもので、三菱重工業株式会社発祥の長崎造船所に現存する最も古い建物です
参考・画像:三菱重工
長崎市 高島炭鉱
伊王島・端島の炭鉱とともに西彼杵炭田の一角として1世紀以上にわたって日本のエネルギー経済を支え続けた炭鉱。
石炭から石油へのエネルギー変換におされ1986年に閉山。
画像:長崎国際観光コンベンション協会
長崎市 三菱長崎造船所ジャイアント・カンチレバークレーン
造船業形成期の三菱合資会社の時代に造船所の工場設備電化に伴い、日本で初めて建設された電動クレーン。現役も稼働しています。
※非公開施設のため敷地内への立ち入りはできません
参考:長崎市観光公式サイト
画像:The Glasgow School of Art Media Centre
長崎市 三菱長崎造船所占勝閣
三菱造船所の迎賓館として使用されている木造洋館。
※非公開施設のため敷地内への立ち入りはできません
参考:長崎近代化遺産研究会
長崎市 三菱長崎造船所第三船渠
明治38年竣工。明治期に長崎造船所で建設されたドライドックの中で唯一現存するものです。
乾ドック(かんドック)、ドライドック(dry dock)とは船舶の製造、修理などに際して用いられる設備。船渠(せんきょ)、乾船渠とも呼ばれる。通常、単に「ドック」と言えば、この「乾ドック」のことを指す。
船舶の大型化に伴い3度の拡張工事が行われ、その機能を進化させながら現在も使用されています。
※非公開施設のため敷地内への立ち入りはできません
参考・画像:日本船舶海洋工学会
「明治日本の産業革命遺産」は鹿児島県に3ヶ所
鹿児島市 旧集成館(尚古集成館)
幕末に薩摩藩28代藩主、島津斉彬(なりあきら)が造った近代工場群の跡。
反射炉のほか、大砲鋳場、木炭倉庫、溶鉱炉、機械所、役所、砲身に穴をあける鑚開台工場、製薬所、鍋釜製造所、ガラス(薩摩切り子)製造場などがあった。
集成館の敷地に建つ尚古集成館は1865年(慶応元年)に建てられた鉄工機械工場を利用し、1923年(大正12年)に開館した永い歴史を持つ博物館。
参考:鹿児島県観光サイト(本物の旅かごしま)
鹿児島市 寺山炭窯跡
集成館事業の燃料となる木炭(白炭)を製造するために建設した炭窯の跡。
参考:鹿児島県 「寺山炭窯跡」を紹介します。
鹿児島市 関吉の疎水溝
集成館事業の動力源として利用された疎水溝。鹿児島城下を流れる稲荷川の上流から仙巌園まで延々約8kmに渡って掘られている。この疎水溝を使って集成館まで水を引き込み、水の力をうまく利用し館内の工場で使われる動力源に変えていたと言われています。
磯邸の用水と近代産業の出発点となった集成館事業の動力等に利用された貴重な文化遺産
参考:鹿児島県 集成館事業の動力源「関吉の疎水溝」を紹介します
「明治日本の産業革命遺産」世界遺産へ登録か!?まとめ
日本の産業革命を担った23箇所の場所・施設が世界遺産へ登録される事が濃厚となりました。
今回調べてみると長崎県がメディアで話題となった【軍艦島】だけでなく8ヶ所もの場所が登録されるかもしれません。
世界遺産への登録勧告されて観光客が5倍以上となった場所もあるので、話し合いが行われる6月末までには1通り見てみてはいかがでしょうか?
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